男性の価値観も変化している
「メットライフでは男性の管理職に、どういうふうに自分が家族をサポートしているのか、部下にストーリーを語ることを勧めています。
リーダーが職場で、子供の卒業式に出るとか、サッカーの試合を観に行くといった話をすれば、部下は『自分もできるじゃないか』と家族に対する意識を上げることができます」
また各世代のライフスタイルに係る価値観も敏感にキャッチする必要がある、とエリザベスは言う。
「グローバルに見て、1975年から1989年までに生まれた、いわゆる“ジェネレーションY世代”では、プロフェッショナルな仕事を持つ男性たちの間でも、家庭での責任を自分も担いたいという意識が高くなっています。
ベストタレントを惹きつけるという意味でも、そうした世代のニーズに応えるために、我々はフレキシビリティを提供できるように、企業としても準備をしていく必要があるのです」
成長を続けるワールドクラスの企業にとって、有能な人材を確保することは、切実な課題だ。働き方のフレキシビリティをどこまで許容できるのか、これらの要素も重要なポイントになってきている。