小口の不動産投資で有名ビルのプチ大家さんになろう

さて、これらのJ-REITをどのように買うかというと、株と全く同じように購入できます。J-REITは東京証券取引所に上場しているのです。価格が安いときに購入し、値上がりしたら売却して売買益を狙うというのも、株式投資と同じです。

その投資金額はというと、株価に相当する投資価格は1口当たりは数万~60万円ほどで、1口単位で売買できます。つまり、数十万円で都心の超一流のオフィスビルや、大きな商業施設のプチ大家さんになれるというわけです。

J-REITの売買で狙うのもよいですが、先ほど紹介したJ-REITの分配金の利回りは1口当たりの年間分配金を投資口価格で割ったものであり、総じて高い水準で動いているので、中長期で保有し、毎年安定した分配金を確保するのもよいでしょう。

業界の展望では、東京オリンピックまでは不動産投資の活性化していくとの見方があり、J-REIT市場も大いに賑わうとの予想。ただし、上がりそうという雰囲気だけで買うのではなく、銘柄選択は資金規模の大小や投資物件の種類、分配金の利回り、過去の運用実績やどんな不動産が組み込まれているのかを参考にして投資してください。

マネージャーナリスト 坂本君子(さかもと・きみこ)
広告代理店、出版社にてサラリーで働くエディター、ライター、プランナー、コピーライターを経てフリーに。得意分野は投資、住宅関連。大ブレイクはしないけれど、仕事は堅実でハズさない。満を持して2008年に起業。個人投資家としての投資歴は15年選手(ちょっぴりプラス)。