J-REITの母体は主に不動産会社。星野リゾートやイオンもある

では具体的にどんなJ-REITがあるのか紹介していきましょう。

たとえば「ジャパンリアルエステイト投資法人」の母体は三菱地所です。「ジャパンリアルエステイト投資法人」というのがJ-REITの名前で、その中には北の丸スクエアや汐留ビルディング、赤坂パークビル、三菱UFJ信託銀行本店ビルなど有名なビルが組み入れられています。

「日本ビルファンド投資法人」の母体は三井不動産で、NBF大崎ビルやゲートシティ大崎、西新宿三井ビルディングなどのオフィスビルが入っています。

身近なところでは、「イオンリート投資法人」の母体はもちろんイオンで、イオンレイクタウンmoriやイオンモール倉敷など、スポンサーとメインテナントが同一である銘柄です。

「星野リゾート・リート投資法人」では星のや軽井沢やリゾナーレ八ヶ岳など、星野グループの物件に積極的に投資。ちなみに星野リゾートは現在、大手町のビジネス街に日本旅館を建設中。外国人観光客をターゲットにした、地下3階、地上18階の旅館(ビル)で、2016年度に開業を予定しています。こちらがJ-REITに組み入れられるかどうかは、まだわかりませんが、不動産業界、あるいは旅行業界では大きなトピックスとなっています。

同様に、「オリックス不動産投資法人」「東急リアル・エステート投資法人」「野村不動産オフィスファンド投資法人」「森ヒルズリート投資法人」など、日本の名だたる不動産会社のビルが組み込まれているものから、物流の倉庫に特化している「日本ロジスティクスファンド投資法人」などもあります。最近では主たる投資対象をヘルスケア施設とした「日本ヘルスケア投資法人」や、有料老人ホーム及びサービス付高齢者向け住宅を組み入れた「ジャパン・シニアリビング投資法人」も登場しました。

現在、J-REITは54本あり、時価総額は市場創設来初めて10兆円を突破しました。不動産投信情報ポータル(http://www.japan-reit.com/)には、現在の価格や分配金額、利回り、組み入れ不動産の一覧表がありますので参考にしてください。