[C]の人の性格傾向と心理分析
健全な心の持ち主です。ストレス耐性も程よく持っています。ちょっとくらいの悪口や失敗にはめげませんね。素敵です。たとえば失恋したときでも、ある人に振られたからといって全員に振られるわけじゃない、と切り替えられるタイプです。

対策
会社の仕事仲間や親しい友人にはこんな人が一番好かれるので、猛烈に努力して性格を直す必要はありません。でも、大事な会社のプレゼンや新しい人に会いそうなパーティーに出るときは、自信のなさや不安感はちょっと後ろに隠して、いつもより半オクターブほど高い声で、目の上の「上瞼腱挙筋(目のすぐ上の筋肉)」に、クイッと力を入れて挨拶をどうぞ。

[D]の人の性格傾向と心理分析
いつも自信があるのは素晴らしいことです。リーダーとして組織をひっぱりたりするのに適した性格です。

対策
頼りになる女ボス、女性社長、チームリーダー、上司、弁護士や教師や医師、会計士などの「さむらい業」にピタリですが、やり方によっては男性に煙たがられることもあります。あまりに自信が強すぎて「自信過剰」になったり、他人に対して上から目線の言い方になったりしないように「ソフトないい女」ぶりを演出できるように気をつけましょう。

いかがでしたか? 自分に自信がある人のことを「自己肯定感」が高い人と言います。簡単に言えば、ちょっと辛いことがあっても「私って素敵」と言い切れる人。このシリーズを毎回続けていると、あなたには“自信”が自然と備わってきます。物事のとらえ方や気持ちの切り替えで、日頃の表情や姿勢まで変わってきますよ。

佐藤綾子 パフォーマンス心理学 博士
常に女性の生き方を照らし、希望と悩みを共に分かち合って走る日本カウンセリング学会認定スーパーバイザーカウンセラー。日本大学芸術学部教授。「自分を伝える自己表現」をテーマにした単行本は180冊以上。近著に『非言語表現の威力 パフォーマンス学実践講義』がある。