もう1つが「日本学生支援機構奨学金」です。受けている学生が日本で一番多い奨学金で、平成24年6月に出された文部科学省の「(独)日本学生支援機構(JASSO)奨学金貸与事業の概要」によると、平成24年度には約134万人が受給し、平成22年度実績で見ると、大学生の約3人に1人が利用していることになります。

日本学生支援機構の奨学金は、大学・短期大学・高等専門学校・専修学校および大学院で学ぶ人を対象とした、国が実施する貸与型の奨学金です。無利息で借りる「第一種奨学金」と、利息付きで借りる「第二種奨学金」があります。

「第二種奨学金」の利率は、貸与終了時に決定した利率が返還完了まで適用される「利率固定方式」と、返還期間中おおむね5年ごとに見直される「利率見直し方式」のいずれかを選択します。平成26年3月末現在の利率は、「利率固定方式」で年0.82%、「利率見直し方式」で年0.20%。利率は年3%を超えないことが政令で定められています。

さらに、進学する前に貸与を申し込む「予約採用」と、大学進学後に貸与を申し込む「在学採用」があり、高3生が入試前に申し込むのは、「予約採用」にあたります。