子どもたちの放課後の選択肢。そして、そのお値段は?

子どもたちの放課後の選択肢としては、どのような場所があるのでしょうか?

共働き家庭の子どもは、住んでいる自治体で運営している学童保育に通うのが一般的です。学童保育は、学校が終わってから18時、19時くらいまで子どもに生活の場所を提供してくれるところ。異学年の子どもたちが集まって、遊んだり宿題をしたり、おやつを食べたりする場所になっています。「指導員」とよばれる先生もいます。

学童保育の運営体制は、どこも同じではなく、市区町村が設置・運営を行う公設公営のところや、市区町村が設置し社会福祉協議会や地域運営委員会が委託をうけて運営するところ、父母会など保護者が主体となって運営を行うところ、NPO法人や民間企業などが運営するところなど、さまざまです。

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運営主体別でみた学童保育の保育料の平均月額

従って、その運営形態や補助金のあるなしによって、保育料が違っています(図表参照)。平均的な保育料は月額7331円(全国学童保育連絡協議会 2012年実態調査より)ですが、私が子どもを通わせていた東京都府中市の学童クラブの育成料は、月に5000円。それに間食費(おやつ代)1800円で、合計6800円でした。しかし、広島市のように学童保育の保育料が無料、というところもあれば、横浜市のように月に2万円以上かかるところも。住んでいる自治体によってかなり違いがあります。

学童保育とは別に、子どもの放課後の安全な遊び場として国が推し進めているのが、学校の空き教室などを利用して行われる「放課後子ども教室事業」です。学童保育が、共働き家庭の子どもを対象にしているのに対して、こちらはその学校に通うすべての児童が対象になります。学校が終わってから17時、18時頃まで宿題をしたり、遊んだりできる場所で、登録して年間500~1000円程度の保険料を払えば、好きなときに遊びに行ける児童館のような場所です。

少ない費用で預けられるのが魅力ですが、毎日の出席が必須ではないので、参加メンバーは流動的です。児童館方式だと出席確認はしないので、確実に放課後の居場所を把握したい場合はちょっと不安かも。自治体ごとに運営体制や子どもの参加状況などがまったく違うので、まずは調べてみましょう。住んでいる自治体で実施していれば、登録して利用することができます。子どもが放課後を過ごす場所の選択肢のひとつとして検討してみましょう。