社会に出て20年近くかそれ以上……キャリアを積み上げてきた女性たちにとって、今回のコロナ危機はどのようなことを意味するだろう。どのような機会にできるだろう。まだまだ渦中ではあるものの、だからこそ考えられることがある。
女の子の手に赤ワイン色のマニキュア
※写真はイメージです(写真=iStock.com/Emilija Randjelovic)

これは何の機会なんだろう

新型コロナウイルス問題が日々深刻さを増し、世界中の人々の生活や働き方が大きく変化していく。いまやコロナウイルスはどの国の誰にとっても人ごとであるわけがなく、コロナと闘う主語は特定の国でも都市でも年齢層でもない、「人類」だ。コロナと闘う日本の専門家たちは、この事態を「第2次世界大戦以来の危機」と呼んだ。

様々な制約がかかり、余裕がなくなることも多い中で、個人も社会も、これまで普通にしていたことができなくなる。どうにかやり過ごせていたことが立ち行かなくなったり、隠れていた本音があらわになったりする。良くも悪くも、これまでは忙しさを理由に後回しにしていたことと否応なく向き合うことになって、何かに気づいたり、発見したこともあるかもしれない。日本の7都府県が緊急事態宣言下にあるいま、キャリア女性たちはこれをどういう機会と受け止めて前に進めばいいのだろう。