増やしたい、にマッチする個人向け国債
「定期預金にしても大して増えないのよねぇ」「そうそう」
これは女子会でもう何年も続いてきた話題。それでも、しっかり者のトモダチは、ある程度お金が貯まると大手銀行のスーパー定期に預け入れる。「普通預金に預けたままにしておくと、いつの間にか使ってしまいそうだから」というのが、その理由だ。
普通預金に預けるのは、日常で使うお金と急な出費に備えるお金。それ以外のお金は『貯めるお金』として定期預金に預ける、という彼女のやり方は、たしかにいい方法。でも『使う』ための普通預金なら利便性と安全性が確保できればいいものの、『貯める』を目的にする以上は『少しでも有利に増やす』ことを意識したい。
そこで選択肢に加えたいのが、『個人向け国債』だ。
個人向け国債は、文字通り、個人を対象に国が発行する債券のこと。国債はもともと個人でも5万円から購入できたのだが、もっと多くの国民に買って欲しい、との狙いで1万円から購入できる形で発行されるようになった。
債券は借用書のようなもので、額面金額(元本のようなものと考えるといい)と、利率、償還日(満期)が決まっている。債券を買った人には定期的に利子が支払われ、償還日には額面金額が戻ってくる(償還という)。