「仕事が一番」の時代は終わった
しかし時代は代わり、会社には働く女性が増え、彼女たちは母親になっても会社に残る。「仕事が一番。プライベートで迷惑をかけてはいけない」という時代は終わりました。なぜなら、部下の世代は会社に身を捧げても「安定」や「昇給」が約束されていないからです。「最近の若いやつらは……」と文句を言っても彼らは動かない。モチベーションを持って働いて成果を出すチームにするには、違うアプローチが必要です。
どこを切っても金太郎飴的ではないマネジメントが必要です。
介護を抱える人、小さな子どもがいる人、独身、既婚、日本国籍ではない人、さまざまな人たちが働く職場。かつてのように「専業主婦の妻が家事育児のすべてを面倒見てくれる」人だけではない。育休を取ったり、小さな子どもともっと関わりたいと望むパパも増えている。
ダイバーシティ推進、女性活用で定評がある企業は「育休あけの上司と部下、人事担当」の三者がそろった面談や、「上司向け研修」を充実させています。
私も企業の女性社員向けの講演をすると、当事者だけでなく上司や人事の方たちから「現状がよくわかった。知らなかった」という声を必ずいただきます。
自分は子育てに関わってこなかった40代50代上司に「イクボス」としての資質が求められる時代です。