上司の教育が必須課題

イクボス……FJの定義によると「イクボスとは、共に働く部下・職場スタッフのワークライフバランスを考え、その人のキャリアと人生を応援しながら、組織の業績も結果を出しつつ、自らも仕事と私生活を楽しむことができる上司(経営者・管理職)のことを指す」ということです。

ワーキングマザーもイクメンも増えていますが、今イクメンが直面しているのは「上司の無理解」です。今必要とされているのは「育児を含む部下のワークライフバランス」に理解ある上司の存在です。

女性活用やダイバーシティ、ワークライフバランス推進の討議の中で、どこでも聞くのは「今後のワークライフバランスの推進には、上司の教育が欠かせない」ということです。

上司が若かったころは「週末出勤しろ。会議は午後7時からだ」と言っても普通だった。みんな、男性で家には専業主婦の奥さんがいる、または独身だったからです。今の上司世代(40代)からは、「子どもを持つ女性が働き続ける」「男性が育児をする」ことは、遠い世界の出来事のように実感がないのです。子どもがいたとしても「一番大変な子育て期」も専業主婦の奥さんに任せて仕事に専念していた。または「単身赴任していて、気が付いたら子どもが大きくなっていた」という人もいます。