未だにある! こんなひどい例

「子どもを産んだ女がどこまでやれるか、見ててやるよ」

これは13年以上前、ある女性が育休から復帰した後、上司に言われた言葉です。ひどい! と思いますか? まさか! と思いますか?

実は今でも、こんな上司はたくさんいます。

安藤哲也さん(ファザーリングジャパンファウンダー)によると、妊娠を告げたら「え、妊娠したの? まいったなぁ」(これって立派なマタハラ(マタニティハラスメント)ですよー)。

男性が育休を取ろうとしたら「前例がない」(前例がないことは絶対にやらない。これが会社の処世術。だって責任とれないもん……)といった例があるのだそう。

そのほかにも、1カ月のうちに2回子どものインフルエンザで休んだら「管理の甘さだよ。子どもは強く育てないとダメだ」(いやいや、子どもの病気は根性論じゃないから……)。

共働きの妻が出張中、子どもの病気で休もうとしたら、「そんなの女房にやらせればいいだろう? 出張中? お前、女房の選び方間違えたな」(いやいや、この奥さんのおかげで、うちの家系はあなたの年収の2倍です)などなど。

まあ、こんな話はよくあるわけです。これは3月12日に行われたファザーリングジャパン(FJ)の「イクボスプロジェクトキックオフイベント」で発表された事例です。