5つすべてを満たす人は、満たさない人に比べ90歳到達率が約6倍<ダニエラ・グレイ>
公園に椅子を置き座ってくつろぐ二人
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90歳まで生きる人と、そうでない人を分けるものは何なのか。新たな研究によると、その答えは数十年前からの生活習慣や健康状態にあるのかもしれない。

数千人の男性を成人期の大半にわたって追跡したところ、中年期に心血管疾患のリスク因子を多く抑えられていた人ほど長生きする可能性が高く、高齢になっても心身ともに健康で充実した生活を送っていることがわかった。

中年期から健康的な生活習慣を維持していた人ほど、その恩恵は大きかった。ただし、研究を率いたティモ・ストランドベリ名誉教授は、喫煙、血圧、コレステロールといった主なリスク因子を改善するのに「遅すぎることはない」と話す。

「肥満については、中年になる前から予防するのが望ましい。ただし高齢になってから減量する場合は、筋肉が減らないよう、運動や適切な栄養摂取と組み合わせながら慎重に行う必要がある」

今回の研究は、フィンランドの健康な男性2690人を平均42歳から晩年まで追跡した長期研究「ヘルシンキ・ビジネスマン研究」のデータを用いたものだ。研究結果は、『ヨーロピアン・ジャーナル・オブ・プリベンティブ・カーディオロジー』に掲載された。

研究チームは、中年期前半に測定した5つの健康要因(低リスク因子)に着目した。具体的には、①喫煙していない、②BMI(体格指数)が25未満、③収縮期血圧が140mmHg未満、④総コレステロール値が6.0mmol/L(約232mg/dL)未満、⑤ブドウ糖負荷試験後の血糖値が正常範囲にある――の5つだ。こうした良好な指標が多いほど、長生きする割合は段階的に高くなっていた。

研究開始時に5つの低リスク因子を1つも満たしていなかった男性では、90歳まで生きた人はわずか6.8%だった。一方、5つすべてを満たしていた男性では41.9%が90歳以上まで生きていた。

だが、研究チームが調べたのは寿命だけではない。健康的な生活は単に寿命を延ばすだけなのか、それとも長生きした年月をより健康に過ごすことにもつながるのかという点についても検証した。