何気ない日常動作が身体に負担をかけることがある。手外科専門医の田中利和さんは「大画面のスマホを片手で持って、その親指だけで操作すると指への負担が大きい。手指の痛みを訴える患者さんの中には、スマホの使い過ぎに心当たりがある人が少なくない」という――。

※本稿は、田中利和『手の痛み、こわばり、変形を防ぐ! 新しい手のトリセツ』(日経BP)の一部を再編集したものです。

キーボードは薄いほうが手に優しい

私たちの日常生活では、手首も指も反らせて使うことはあまりないのですが、実はキーボードに厚みがある場合は、手首を軽く反らせることになります。この姿勢は手に負担がかかりますので、手首を持ち上げなくてもラクにタイピングできる薄さのキーボードがベストです。

また、キーストローク(キーを押し込んだときに底まで届く深さ)が3.5〜4mm程度と深いと、その分指先を押し込むことになるので負荷がかかります。キーストロークは1〜2mm程度と浅めのほうが、指先の痛みを防ぐうえで効果的です。

キーボードを替えられない場合は、キーボードと手首の高さを水平に保つ、“枕”のようなリストレスト(手首置き用のパッド)を使うのも方法のひとつです。

また、パソコン作業で手首が痛くなりやすい人は、マウスを見直すことも大切です。従来の横型マウスより、縦型マウスのほうが自然な角度になり、手首に負担がかかりにくいでしょう。ただ、慣れるまで少し時間がかかるかもしれません。