段々と、バカが許されなくなってくる

つまり、筆者が何を言いたいかというと、日本人同士がお互い過剰にけん制し、バカぶっている(あるいは天然のバカ)うちに、デキる外国人がそれこそ我々のポストを「バ~カ」とばかりに奪っていく公算が高いということです。

もちろん、グローバル化なんて知らん、自分は国内市場で生きていくんだと開き直り、今まで通りの“おバカぶりっこ”を続けるのもいい。しかし、恐らく、そうした志向の人が続出することでしょうから、先細る国内市場で日本人同士の競争が激化するのは間違いありません。

かといって、グローバルエリートと肩を並べる能力を、今から必死で身に付けられるか――という問題もあります。

こうした課題については、今後も研究を重ねていくつもりです。

いずれにしても、今後、日本でバカをやっているのは中々「許されなく」なっていくのではないでしょうか?

マスコミ界のバカを十分過ぎるほど認識する筆者は、不安でたまりません。

佐藤留美
1973年東京生まれ。青山学院大学文学部教育学科卒。出版社、人材関連会社勤務を経て、2005年、企画編集事務所「ブックシェルフ」を設立。20代、30代女性のライフスタイルに詳しく、また、同世代のサラリーマンの生活実感も取材テーマとする。著書に『婚活難民』(小学館101新書)、『なぜ、勉強しても出世できないのか? いま求められる「脱スキル」の仕事術』(ソフトバンク新書)、『資格を取ると貧乏になります』(新潮新書)、『人事が拾う履歴書、聞く面接』(扶桑社)、『凄母』(東洋経済新報社)がある。東洋経済オンラインにて「ワーキングマザー・サバイバル」連載中。