ゴミ不法投棄の「犯人」はだれ?
投棄時期やゴミの中身、ゴミの量などからの推測である。たとえば夏の終わりや秋の初めの、ちょうど新しいマスやサケなどの魚介類が大量に出回り始める時期に、やや古い冷凍焼けしたような魚を主体とした生ゴミが、袋や容器ごと捨てられることが複数回あった。
魚の他に地元の店のレシートや店名記載のシールが貼られたパッケージ入りの肉などが含まれていることもあり、回収したゴミの総量が100キログラムを超えたようなケースがやはり複数件あった。
魚を近所から大量にもらったり、自分たちで獲ったり釣ったりすることが多い地方では、100リットルを超えるような容量の大型冷凍庫(冷凍ストッカー)が各家庭にあることが多いが、前記の事例はまさにその中身の入れ替えに備えて、古い魚や肉を捨てたことを疑わせるような案件であった。
特に悪質かつ大量のゴミの不法投棄事例については、警察に動いてもらうことも何回か検討し、実際に駐在所勤務の警察官が細かな検証をしてくれたこともあった。しかし、最終的に犯人までたどり着いたケースは必ずしも多くなかった。
また犯人が判明してしまった場合、人口の少ない狭い地域では、問題を表面化させたことで地域内にかなり微妙な空気が流れた経験が皆に共有されており、そのあたりも影響したかもしれない。
都市部でも見られる悪質なポイ捨て
ところで、この3年間の私は札幌市内で車を運転する機会が多いのだが、西区や南区などの裏道で、食べ物を含むゴミがポリ袋ごとポイ捨てされているような状況を頻繁に見かける。
一部の地域住民のマナーの悪さは、地方も都市部も大して変わらないことを改めて痛感している。また、強度の弱いゴミステーションの端のほうに置かれた生ゴミを、動物に荒らされている状況も散見される。
今のところそれらのゴミを荒らしているのはカラス、キツネ、ネコくらいで済んでいるようだが、そのうち札幌市内で、人為的な食物系のゴミに餌付いたヒグマが住宅内に侵入しようとする事例が発生しないか、非常に心配である。
斜里町を含む網走周辺地域の大規模な畑作地帯では、ジャガイモ、小麦および甜菜(ビート)の三種の作物を年ごとにローテーションする三輪作が行われている圃場が多く、ヒグマによる食害は小麦とビートで発生している。
ジャガイモについては、芽や皮、未熟なイモに多く含まれるソラニンなどの毒素をヒグマが認識して忌避しているのかどうかまでは不明だが、基本的にヒグマは食べない。

