おにぎりで違いがさらに鮮明に

タイガーは粒立ちがある一方、少し硬く感じることがあり、部分的にはダマになっているところもあった。食べたときの感覚だけでなく、炊飯後の釜にも2台の違いが見られた。

次に、冷めた状態での違いを見るため、おにぎりを作った。条件をそろえるため1個80gとし、強く握りすぎないよう軽く握った。

冷めているおにぎり。これも見た目はわかりにくいが、食感がかなり異なった。左が象印、右がタイガー
筆者撮影
冷めているおにぎり。これも見た目はわかりにくいが、食感がかなり異なった。左が象印、右がタイガー

タイガーは冷めても、もちもちとした弾力がかなり残っている。噛み応えがあり、冷めても米粒の存在を感じられる。一方、表面には少し乾燥したような印象もあった。

象印は柔らかく、なめらかで、冷めてもみずみずしい。ただし、柔らかいぶん、握ったときに米粒が少し潰れるような感覚がある。食べたときにも、噛むと米粒がギュッと潰れるように感じた。

タイガーほどの噛み応えはなく、口当たりはなめらかだ。おにぎりにしてみると、「弾力のタイガー」「柔らかさとみずみずしさの象印」という違いがさらに明確になった。

6時間保温すると、個性がさらに強く出た

6時間、保温したご飯も食べてみた。

象印はかなり柔らかく、ご飯同士がくっついていた。しゃもじでほぐそうとすると、米粒が少し潰れるような感覚もある。それでも水分は十分残っており、パサパサした状態にはなっていない。

タイガーは6時間経っても弾力が強く、もちもちしている。ご飯同士もほぐれやすく、口に入れると米粒がパラパラッとほどける。一方で、水分感は象印より少なく、人によっては少し乾燥していると感じるかもしれない。

6時間経過後、食べ比べ。どちらも変色などはないが、より個性が強調された感じになる。タイガーのほうが少し乾燥とごわつきが気になった
筆者撮影
6時間経過後、食べ比べ。どちらも変色などはないが、より個性が強調された感じになる。タイガーのほうが少し乾燥とごわつきが気になった

6時間保温したことで2台の差が縮まるのではなく、むしろ炊き立てで感じた特徴が強くなった。象印はより「柔らかく、みずみずしい」、タイガーは「弾力が強く、粒がほぐれる」といった印象だ。

なお、象印では保温中、定期的に「ジー」という音がするので、少し気になった。

炊いたご飯を冷凍保存する家庭も多い。そこで冷凍し、解凍した状態でも比較した。象印はかなり柔らかく、ご飯同士がくっついている。それでも、炊き立てで感じたなめらかさや食べやすさは残っていた。タイガーは冷凍後ももちもちとした弾力が残っている。ただ、若干ダマになったような部分があり、口に入れるとかなり強い噛み応えを感じた。

1日冷凍した後、電子レンジで解凍
筆者撮影
1日冷凍した後、電子レンジで解凍

そして両方に共通していたのが、冷凍・解凍すると、炊き立てに比べて粒立ちがやや損なわれたことだ。それでも柔らかい象印、弾力のあるタイガーという基本的な特徴は際立っている。