割るだけで肌に潤いが出る“最強ドリンク”

ただ、にごり酢は一般的な酢より発酵テイストが強いため、そこにも注意が必要だ。

「発酵食品に慣れている私でも飲めないくらい、匂いも味も強いものもありますから要注意よ」

初心者におすすめなのはりんご酢など、フルーツ果汁を発酵させた酢だ。飲みやすさと効果は関係がないので、まずは飲みやすいものを選べばいい。

次に飲み方だ。藤本先生によると、毎日摂取したい目安は大さじ1杯(15ml)。それだけで、90億個もの酢酸菌が含まれているそうだ。その量なら、ドレッシングに混ぜたり、料理に使う酢をにごり酢に置き換えるだけでもいい。

ただ、毎日続けるなら、最もシンプルな方法が結局一番楽だという。

「断トツのおすすめは、そのままクイッと飲んじゃうことです。炭酸で割ってもいいんですけど、薄めると量が増える。酢の入った飲み物をたくさん飲むのはしんどいでしょう? だったらそのまま飲んだ方が楽よ。うちの教室の生徒たちも、最初はドレッシングに混ぜたり工夫していたけど、最終的に全員『そのまま飲む』に行き着いてるからね」。

そして、飲む前には必ず振ること。沈んでいるにごりの部分に菌が溜まっているからだ。加えて、なるべく歯に直接触れないように飲むこともポイントだそう。酸で、歯の表面が溶けてしまうおそれがある。

また、どうしてもそのまま飲めない場合、混ぜて飲むのにおすすめなのが甘酒だ。酢の強い酸味を甘酒の甘さがやわらげてくれる。量は「100mlに対してにごり酢小さじ1」が目安だそう。

「甘酒も発酵飲料なので、一緒に飲むと、それぞれが免疫を高めてくれます。腸内環境も整って、続けるほどに肌の潤いも出てきますよ。花粉で肌が荒れちゃっている人には特にいいですね」

酢酸菌(顕微鏡拡大画像)
酢酸菌(顕微鏡拡大画像)(キユーピーリリースより)

3歳の我が子、インフルでも「鼻づまりゼロ」に

酢を毎日飲みはじめ、花粉症への効果を感じる期間は最低4週間。ただ、「週に1回抜かしたから即アウト」ということではない。

「ちょっと忘れても大きな影響はないでしょう。でも、基本的には毎日の習慣にしないと、免疫は高まりません。これは全ての発酵食品に言えることで、お酢だけの話じゃないけどね」

藤本先生自身、20代は花粉症の薬を毎年飲んでいたが、お酢を摂り始めてから症状が大幅に緩和されたそうだ。3歳になるお子さんも、毎晩寝る前に、小さじ3分の1ほど飲んでいるという。

「うちの子は少し前にインフルエンザにかかったんだけど、めちゃくちゃ楽そうだったよ。鼻づまりもないし、とにかくグーグー寝ていました。周りのお母さんたちが、『うちの子は鼻水が止まらず、夜も眠れなくて大変だった』と言っているのを聞いて、毎日の酢が効いてるなって……」

発酵のエキスパートも、家族みんなで実践しているのだ。

秋のブタクサは8月下旬から10月中旬に飛散する。その後、冬がきて、春にはまたスギ、ヒノキの花粉が待っている。藤本先生によれば、「エビデンスはまだないけれど、ホコリアレルギーにもメカニズム的には同じ効果が期待できるはず」とのこと。

毎日の「大さじ酢1杯」生活をはじめるのは今かもしれない。

「花粉症の症状が出たり、インフルエンザにかかってしまうのはしょうがありません。でも症状が楽な方が、少しでも楽じゃないですか。鼻がとおると、つらさが全然違いますよ」

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