「両立しやすさ×公平性」で切る企業の4タイプ
図のように、企業を4象限に分けて考えてみましょう。
一番良いのは右上のAもBも両方あるタイプ。例えば「女性が働きやすい企業ランキング」などで上位に入る人気企業です。女性活用の歴史も長く、すでに「子どもを産んでも活躍できる」というモデルが構築されています。
次にAだけの「働きやすい」タイプ。こちらの企業は「女性に優しい」企業です。優しいあまりに、子育て中の女性を「時間制限がある人のポスト」つまり「マミートラック」に入れてくれる。育休も法定で決まっている以上とれたりします。居心地は良いのですが、こういった企業の特徴は「昇進する女性」がいないこと。デパート業界など、女性比率も高く、長く働けますが、出世する女性が現れたのは最近です。
Bの「男女差別なく活躍しやすい」のはITベンチャーやマスコミ業界など。「男化できる女性」なら全く差別なく活躍できます。ただし、出産・子育てをしようとすると、大きな壁に阻まれます。
そしてAもBもないのが「活躍もできず、長くもいられない」企業。一見若い女性社員が多く楽しそうな企業は、よく見極めないとこちらに入ります。「友達感覚で働けて楽しそう」と思えるのですが、若い結婚前の女性社員(時間制限なく働ける)だけがどんどん入れ替わっていく。若い女性社員しか居場所がないということです。地方の銀行の一般職などは「結婚したら辞めること」を前提に、コネなどで就職しているので、このカテゴリーに入るでしょう。