脳科学者の黒川伊保子先生が、脳の成長ステージに合わせた「親子の関わり方」について教えます。
子どもの脳
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子どもの発達段階別に、親は何をすべきか?

AI(人工知能)開発のために、ヒトの脳の機構と制御方法を解析するエンジニアだった私は、わが子の脳の育ちを支援する“トリセツ”を作りました。脳の情報処理をスムーズにするための二つのルールです。そして、基本の生活習慣を「金のルール」、成長段階に合わせた対応を「銀のルール」と名付けました。

「金のルール」は、早寝早起き、朝ご飯、運動、読書です。脳は眠っている間に進化します。体験を知恵やセンスに変え、記憶を定着させているのです。睡眠誘発ホルモンのメラトニンは、午後10時〜午前2時の間に網膜に光が入らない状態にあると分泌が加速します。身長を伸ばす成長ホルモンにも、この時間の光の遮断は有効。つまり、早寝は脳と体の成長の基盤なのです。セロトニンは早起きで分泌が加速されるホルモンで、脳を活性化し、幸福感が得やすく、やる気がなえない状態にしてくれます。運動は、好奇心と集中力をつくり出すホルモンを誘発します。読書は、体験の補充です。子どもたちの脳は、登場人物の体験を自分のそれのように脳に格納するので、俯瞰ふかん力や戦略力の源に。

ちなみに、6歳まではメラトニンに頼らずに眠れるので、幼児期は、寝る時間にあまり神経質にならずとも大丈夫です。

※本稿は、『プレジデントFamily2026春号』の一部を再編集したものです。