「腸活」で意識したい2つのポイント
では、日常生活で取り入れられる食事の工夫にはどのようなものがあるのでしょうか。
まずは、腸内環境を整える、いわゆる「腸活」中の食事で意識したい2つのポイントをご紹介します。
1.発酵食品を取り入れる
発酵食品は、腸内環境に影響を与える可能性がある食品として知られています。発酵過程で生じる微生物や代謝産物が、健康に関与する可能性が指摘されています[9]。特にヨーグルトなど生きた有用菌(プロバイオティクス)を含む発酵食品に注目が集まっていますが、一度食べればすぐに変化が表れるものではないため、継続的に取り入れることが重要です[7]。
2.食物繊維を意識する
食物繊維は、腸内細菌のエサ(プロバイオティクス)となる重要な栄養素です[10]。野菜、豆類、海藻、果物などに多く含まれています[11]。腸内細菌は食物繊維を発酵させ、短鎖脂肪酸と呼ばれる物質を産生します。これが腸内環境の維持に関与すると考えられています[12]。
よくある誤解:ヨーグルトだけでは不十分⁉
腸活というと、「とりあえずヨーグルト」と考えてしまいがちです。ただ、腸内環境はそれほど単純ではありません。プロバイオティクスの効果は個人差が大きく、食品の種類や菌株によっても異なります[8]。また、腸内環境は日々の食事全体の影響を受けるため、特定の食品に頼るだけでは不十分です。重要なのは、発酵食品に加えて食物繊維を取り入れ、規則的な食事を続けることです。こうした積み重ねが、腸内環境の土台を整えると考えられています[11,12]。
腸活を成功させる鍵は「組み合わせ」
発酵食品と食物繊維は、それぞれ単独で考えるのではなく、組み合わせて摂ることが重要であることが分かっていますヨーグルトなどの含まれる有用菌(プロバイオティクス)と有用菌のエサとなる食品成分(プレバイオティクス)の混合物で、宿主の腸内環境改善に役立つものを「シンバイオティクス」と言いますが、このキーワードも少しずつ認知されてきたのではないでしょうか[13]。腸活に限らず、健康的な食事に近づく鍵は、ある特定の食品を多く食べるのではなく、複数の食品をなるべく多く組み合わせることにあると言っても過言ではないでしょう。