昼休みにおすすめの「6分散歩」

7秒×3セット、21秒の運動がスキマ時間での脳疲労への対処法だとすると、昼休みのようにまとまった時間が取れるタイミングにオススメの方法もあります。

それは6分程度の散歩です。

外へランチに出る。キッチンカーで買った食べ物をオフィスの近くの公園で食べる。デスクでお弁当を食べたら、近所のカフェまでコーヒーを買いに行く。そんなふうに歩く時間を取るだけで、脳疲労が改善します。

米国の実験ではeスポーツの選手に2時間ゲームをプレーしてもらった後、横になって休む休憩と6分間散歩する休憩を比較しました。すると、横になっても認知機能はほとんど回復しないか、むしろ少し悪化してしまいましたが、散歩の後は改善。座って脳を使い疲労した状態では、体を軽く動かしてあげると心身のバランスが整うといったイメージです。(※)2

「仲間と一緒に散歩する」とさらに効果的

さらに、別の研究ではチームの仲間と一緒に歩くと効果が高まる可能性があるという結果も。

オフィスビルの外を歩くビジネスパーソンのグループ
写真=iStock.com/MilosStankovic
※写真はイメージです

陸上同好会のみなさんにご協力いただいた研究では、一緒に走ると仲間同士の歩調が揃いました。そして、歩調が揃うと心拍数も揃いやすくなる。心拍数が揃うときには「絆」を形成するオキシトシンというホルモンが分泌されていました。(※)3

オキシトシンには疲れや痛みを緩和したり、脂肪の燃焼を促進したりする効果があるので、それらの影響ではないかと推測しています。

学生時代、休み時間に友人と一緒にトイレに行った経験がある人も多いはず。もしかすると、あれは本能的に脳疲労に対する休息を求めていたのかもしれません。

「こうしたちょっとした運動は最近『エクササイズスナック(おやつ運動)』と呼ばれています。おやつをポンと口に入れるように、軽く体を動かす。それが脳にとっては、ただおやつを食べるよりも、疲労回復効果を発揮してくれるのです。