ビタミンB6にはAGEの産生を抑える効果がある
ビタミンB6は、神経伝達物質の合成に関わるため認知症予防に不可欠です。肌や髪の合成の材料でもあり、不足すると皮膚や頭皮、髪の質がもろくなります。
さらに、体内のAGEの産生を抑える働きもあります。これは、ハーバード大学の研究グループによって報告されています。研究グループは、糖尿病患者212人を対象に、90人にはプラセボ(偽薬)を投与し、残りの122人には大量のビタミンB6を投与して、AGEの数値を調べました。すると、ビタミンB6を投与したグループでは、血液中のAGEが有意に低下していました。
B6の一種である「ピリドキサミン」という医薬品を使った、糖尿病を誘発させたラットの実験では、皮膚のコラーゲン線維のAGEが有意に低下していたという報告もあります。
ビタミンB12は抗酸化・抗糖化作用は限定的ですが、老化防止に役立つビタミンです。一般的には造血作用が有名なため貧血の予防に効果が高いと言われていますが、記憶力の低下や思考力の低下を予防する働きもよく知られ、認知症の予防に役立ちます。神経を修復する作用もあり、視神経の働きも助けるため、目の老化予防にも役立つビタミンです。
目や骨の老化防止にも役立つ栄養素
抗酸化作用のあるビタミンとして、有名なのがビタミンCとビタミンEでしょう。この2つは強い抗酸化だけでなく、強い抗糖化作用もあります。
ビタミンC・Eほどではありませんが、ビタミンAや亜鉛も抗酸化作用があります。亜鉛には、皮膚や毛髪の健康を維持する働きもあります。
老化現象のひとつである骨粗しょう症を予防するためには、骨の主成分であるカルシウムだけでなく、ビタミンDやビタミンKも役立ちます。ビタミンDやビタミンKはカルシウムの吸収・吸着を促進する作用があるからです。
青魚などに多く含まれている「EPA」「DHA」は脂質の一種で、強い抗酸化・抗糖化作用があり、動脈硬化や認知症を予防する働きがあります。目や骨の老化防止にも役立つます。
このように、老化を防ぐ栄養素はたくさんあります。本書『脳と体が老けない人の食べ方』でもそうした栄養素を豊富に含む食べ物を紹介しているので、それらを積極的に食べましょう。