「発生確率80%」を生み出した特別な計算式

「地震調査委員会は、予算削減と防災意識の低下を避けるため、意図的に低い数値を伏せて、高い確率のみ“科学的評価”として発表していました。しかし今回は、2つの確率について『現在の科学的知見からは優劣をつけることはできない』と包み隠さずに説明している。委員会の考えが前進したことの表れだと言えます。ただ、依然として時間予測モデルを踏襲して確率を算出しているので、問題の本質は変わっていません」

低い数値が意図的に伏せられていたとは、驚きを隠せない。そのうえ、発生確率の算出方法にも問題があるとはどういうことなのか?