なぜ、参政党が注目されているのか。朝日新聞取材班は「参政党は『右』に位置づけられるが、財政規律に目を向けないという点ではポピュリズム政党になる。財政出動に積極的な小政党の人気は、若年層から現役世代にかけて今後も高まる可能性がある」という――。

※本稿は、朝日新聞取材班『「言った者勝ち」社会 ポピュリズムとSNS民意に政治はどう向き合うか』(朝日新書)の一部を再編集したものです。

オーガニックへの関心から参政党へ

日本政治の多党化の傾向はすでに現れ始めている。本書で詳しく見てきた、2024年衆院選における左右の小政党の伸長である。