今後の金利上昇に備えるために…

でも、とりあえず3年物に預けておいて、もし金利が上昇してくれば(より高い金利の定期預金が出てくれば)、そのときには中途解約して、より高い金利の定期預金に乗り換えればいいじゃないか、と思われるかもしれません。

たしかに、中途解約をすることによって、本来の金利より下がりますが(本来受け取れる利息よりも少なくなる)、それでも、新たにより高い金利の定期預金に乗り換えたほうが有利となる可能性は高いわけです。実際、今回の私のケースが、まさにそうでしたから。

しかし、(中途解約することなく)しっかり満期まで保有して、本来の利息を受け取ったうえで、新たにより高い金利の定期預金に乗り換えることができれば、もちろん、そちらのほうが良いわけです。

約2年前、私は金利0.4%に目を奪われて(少し長いなぁと思いつつも)5年物に預けたわけですが、そのとき、金利0.3%であっても2年物にしておいて、しっかり満期まで保有しておいた方が、(中途解約により引き下げられた0.2%よりも)有利だったわけです。

金利上昇で中途解約による損失は拡大する

まだ、「超低金利」と言える現状においては、中途解約による損失は微々たる金額かもしれませんが、今後、金利が上昇することとなれば、無視できない金額となってくるかもしれません。

今後、金利上昇トレンドが濃厚であると考えるのなら、これは意識しておきたいところですね。銀行によっては、5年物や10年物であれば、金利1%超も出てきているようですが、金利の高さだけに目を奪われることなく、その預入期間は慎重に考えたいものです。

私自身、前述のとおり、金利はさらに上昇すると予想していることから、どれだけ金利が高くても、預入期間3年以上は避けて、1年物もしくは2年物を選択するようにしています。

あと、中途解約については、これは私がそうだったのですが、とくに(ネットではなく)窓口での手続きの場合には、心理的な負担も無視できません。

中途解約とは、いわば、銀行との(満期まで預けるという)約束を破るわけですから、少し後ろめたい気持ちになってしまう人もいるでしょう。そして、窓口での手続きでは、中途解約の理由を聞かれたり、また、場合によっては引き止められたりすることもあるので、これを煩わしいと感じる人も多いかと思います。