※本稿は、桶井道『普通の人のための投資 いちばん手軽で怖くない「ゆとり投資」入門』(東洋経済新報社)の一部を再編集したものです。
それを「ケチ」とバカにする人、「なるほど」と行動する人
日常のちょっとした工夫で、幸福度を下げずに節約できることは山ほどあります。いくつかご紹介しますね。
●「持ち物の棚卸し」でムダな買い物を避ける
絶対に必要じゃないのに、2つ以上持っているもの、ありませんか? ネームペン、ハサミ、ホチキス、セロハンテープ……数え出したらキリがありません。

「あれどこいったっけ?」「これ持ってたっけ?」の積み重ねが、ムダな支出を増やしていきます。「2つあれば便利」と思って買ってしまうものの多くが、なくても生活の質を下げません。
そうしたムダを避けるために、定期的に持ち物の棚卸しをしましょう。何を持っていて、それはどこで管理しているのか、しっかり把握しておく作業です。それだけで、ムダな買い物をせずにすみます。
衣類や靴、鞄も同じで、棚卸しをしていなければ、ものが無限に増えていきます。
ふらっとショッピングセンターや百貨店、ECサイトに寄ろうものなら、すでに同じようなものを持っているのに、自分の好みに合わせて似たアイテムを買い足してしまいます。
これから「ゆとり投資」を始めるのであれば、「これは必要なかった」を最大限に減らす努力をしていきましょう。
●不用品は捨てるのではなく売る
不用品は、捨てるのではなく売りましょう。あなたにとって不用品でも、誰かにとっては必要品であることはたくさんあります。わざわざリサイクルショップに行かなくても、メルカリなどのサービスもあるので活用してください。
捨ててしまったほうが楽なのはわかります。でも、楽だからこそ、一銭にもならないのです。
●ポイ活もバカにできない時代
買い物するときには、ポイントカードを出すようにしましょう。ここで貯めたポイントで節約すれば、浮いたお金を投資に回せます。公共料金を現金で支払っているなら、クレジットカード払いに切り替えてください。大きな支出なので、ここで貯まるポイントはバカにできません。
ポイントによりますが、貯めたポイントを投資に使えるものもあります。
楽天グループでは楽天ポイントが有名です。最近では、SBI証券でVポイントが便利に使えるようになりました。ユーザーが増えているように感じます。マネックス証券ではマネックスポイントやdポイントが使えます。
私はdポイントを日常的に貯めていて、各種ポイントをdポイントに移行するようにしています。dポイントはSMBC日興証券でも投資に使えます(または、アマゾンでもdポイントが使えるので、投資本を購入することもあります)。
ポイントが原資なら、支出はゼロ。現金で購入するのはためらってしまうような、ハイリスク・ハイリターンな銘柄にもチャレンジできるでしょう。もしくは、現金で投資を始める前に、ポイントを使って投資を経験してみるのも一案です。