中途解約により約6000円の損失

中途解約した定期預金の「お利息計算書」を見ると、預入から中途解約までの期間は663日でした。その期間に対する金利は、中途解約のペナルティによって、本来の0.4%ではなく0.2%と大幅ダウンとなっておりました。

そして、その0.2%で計算された利息からは税金20.315%が差し引かれて、私が受け取った利息は5797円でした。

これがもし、しっかり満期まで保有していたのであれば、本来の0.4%の金利がついていたわけですから、その場合、この期間に対する受取利息は1万1594円となります。つまり、中途解約することによって、その差額、5797円の利息を受け損なったわけです。

すなわち、約6000円の損失を被ったと言えます。

金利が下がるイメージ
写真=iStock.com/Ratana21
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0.8%の定期預金に乗り換えで損失は1年でほぼ相殺

しかし、その中途解約による約6000円の損失は、新たに金利0.8%の定期預金に預けることで、1年間で、ほぼ相殺することができます。

なぜなら、中途解約した金利0.4%の定期預金との金利差は0.4%(0.8%-0.4%)、これは利息の金額差にすると、手取り額で年間約6400円(200万円×0.4%×0.79685)だからです。

そして、預入から1年間で相殺された後は、その金利差0.4%分の約6400円は、丸々利益となるわけです。中途解約しなければ、金利0.4%の定期預金は、満期まであと3年以上も残っています。

ですので、新たに金利0.8%の定期預金に預け入れ、預入1年目で中途解約による損失が相殺された後は、残り2年間の金利差約1万2800円(年間6400円×2年)以上の利益となるわけですね。