コミュ力を進化させている
コミュニケーション能力の高い女の人ってちゃんと加齢ごとにどんどんそれを進化させていきますね。このおばあちゃんはそれの真骨頂。あめを配ってくれる日もあります。「私は好きな味なんだけど、お口に合うかどうか」と素敵な言葉を添えて。
受け取ったあめを早速いただきながら、私もいつかあんなふうにあめを渡せる人になれるのかしら……と思いをはせました。
ほかの高齢者の方たちもみんな元気です。
46歳の私。同世代で集まると「昔のように食べられない」「目がショボショボする」「急にガタがきた」という話になりがちです。この先あと何十年もありそうなのにどうなっちゃうんだろう、と真っ暗で何も見えないぬかるんだ道を歩かされてるような軽い絶望感が、40代後半の者には常に漂っています。
更年期も重なってメンタルも低調。「生きててもなんか良いことあるのかね笑」「子どもがいるから死ねない、だから生きてるだけ、って思っちゃう時あるんだよね」「あるあるー」という会話もたまにします。実際、私はかなり気持ちが塞ぎ込んでいました。
だから60代、70代、80代で元気に動き回っておしゃべりしまくってる人たちを見るだけで「えー! なんだよ、大丈夫じゃん‼」と希望が湧いてくるのです。
40代がものすごく若々しく思えてくる。
体が大きくなって社会的経験を積んでいく成長期を経て、折り返し地点でこれからは「低下していく」事に慣れなければいけない40代後半という年齢。今までとのギャップにいちいちビックリして悲しくなってしまう。
だけどそんな感情も含めて悪いことじゃなくて自然なことなんだなーと、元気な年上の人たちを見ると思えてくるのです。同じ「元気な高齢者」を見ても20代だったら絶対にそんな気持ちにはならなかった。