お湯での手洗いは注意を…

僕は職業柄、公共のトイレなどで他の人が手をどう洗うかが気になって見てしまうのですが、ほとんどがササッと流水に手をかざすだけで終わり……という様子で「それでは手洗いの意味がない」と内心頭を抱えています。

今回は、絶対にウイルスに感染したくない大事な中学受験直前期の対策ということで、効果的に手洗いを行うポイントも紹介します。

・ウイルスがつきやすい箇所をしっかり洗う

細菌やウイルスがつきやすい、溜まりやすい場所は大体決まっています。そこをしっかりと洗うことが大切です。具体的には、「指先」「指と指の間の水かき部分」「手のひら」「手の甲」「親指全体」「手首」です。

『プレジデントFamily2025冬号』(プレジデント社)
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特に洗うのを忘れがちなのが、「指と指の間の水かき部分」の甲側です。手のひら側からはみんな洗うのですが、手の甲側のくぼみにもウイルスは溜まるので要注意です。

そんなに覚えきれない、と思うかもですが、一度正しい洗い方を実践してみれば、体が覚えるはず。

厚生労働省が1分以内で見られる「正しい手洗い方法」の動画を出しているので、ぜひ一度親子で一緒に見て、まねしてみてください。

・泡をつけて「30秒間」洗う

もうひとつのポイントが、せっけんを泡立てて30秒くらいしっかりと洗うこと。30秒と聞くと長いと感じられるでしょうが、泡が細菌やウイルスを落とすのに必要な時間です。先ほど紹介した箇所をすべて洗うと、それくらいの時間がかかります。

・手が乾燥するなら冷水洗いを

冬場はお湯で手を洗う人が多いですが、湯洗いは手の油脂を落とし過ぎるので「手荒れ」の原因になります。手が荒れて痛むと勉強への集中力も落ちますし、手洗いも甘くなるので、手はなるべく冷水で洗う、もしくはしっかりと保湿をしましょう。

しっかりと洗い流したらハンドドライヤーやタオルで水気をとれば完了です。

Point! 「アルコール手洗い」のやり方も基本的に流水手洗いと同じ! たっぷりのせて約15秒洗おう。