「殻」をかぶっていると素が出せなくなってしまう
どうやったら共感できる相手や、一緒にいて元気が出る相手に出会えるのでしょうか? まずは「人間関係の基本構造」を知っておきましょう。それは、「表に出している自分」に合う人が集まってくる、というシンプルな構造です。「本当の自分」を抑えて殻をかぶっていると、その「殻」に合う人が集まってきてしまうのです。
たとえば、無理にテキパキすると、それを評価する人が集まってしまい、本来ののんびりした自分を出せなくなる、といったことが起こります。
逆に、素の自分を出せば出すほど、自分に合う人が集まってラクになります。「人間関係の入れ替わり」が起こるのです。
「人間関係の入れ替わり」を起こそう
ステップ1は「素の自分を出す」こと。自分の意見を言ってみたり、嬉しいときもイヤなときも素直に顔に出してみましょう。
ステップ2として、「自分を出すにつれ、合わない人が離れていく」ということが起こります。「あなたの“殻”が好き」という、本当にはあなたに合わない人たちが去っていきます。みんなが去るわけではなく、友人や家族など、あなたの気持ちを尊重してくれる人が残ってくれます。
そしてステップ3として、「自然体でいられる関係が増えていく」という望ましい状態に辿り着きます。一時的に寂しくなるかもしれませんが、本音を大切に、やりたいことをして過ごしましょう。そのうち必ず「素のあなたが好き」「感情豊かなあなたが好き」などと、自然体のあなたを好きになってくれる人たちと出会えます。
メーカーでの研究開発を経て独立。フリーのカウンセラーとして個人向けの人間関係カウンセリングや適職診断を行う。著書に『「繊細さん」の本』『「繊細さん」の幸せリスト』ほか。繊細の森にてコラム掲載中