本当にやるべきことに時間を確保する
「世の中には、『一流の人ほど多くのことをやっている』というイメージがあります。(略)
多くのことをこなしているように見える彼らは、それ以上に多くのことに対して『これはやらない』と決め、実践できているのです。
だからこそ、時間の使い方にムダがなく、本当にやるべきことをやる時間を確保できるのです」(石田淳『なぜ一流は「その時間」を作り出せるのか』/青春出版社)
「『やらないこと』を基準にフィルタリングしていくと、かなりの量の『今はやらなくてもいいこと』がそぎ落とされる。すると、『すぐできること、かつ絶対にやらなきゃいけないこと』がおのずとあぶり出されるので、そういう優先度の高いものをスケジュールに組み込んでいく」(佐々木大輔『「3か月」の使い方で人生は変わる』/日本実業出版社)
1「何をどうやめるか」の基準を明確に
2人生が豊かになる「やらないことリスト」
やめても仕事に影響しないか
まず、何をどうやめるか、基準をつくりましょう。
◆やらないことを決めるポイント
●やらないことは先に決める。
●目的をはっきりさせて、やらなくていいことを明確にする。
●時間を確保できるよう、できるだけ具体的に決める。
×「ぼーっとしない」「悩まない」
○「メール返信に30分以上時間をかけない」
●決めたら、頭の中だけで考えず、文字化する。文字化してルールにしておくと達成しやすい。
●「やらなくても仕事に影響はない」など理由をつける。
何でもかんでもやめていいわけではなく、「やめても仕事に影響しない」「やめても生活に影響しない」ことが大切です。そのためにやめる基準を設けておくといいでしょう。
らしさラボ代表の伊庭正康さんは、『できるリーダーは、「これ」しかやらない』(PHP研究所)で、やらないことを決めるときに、「ムダを診断する基準」の使用をすすめています。
「《ムダを診断する基準》
●ヤメても、『お客様満足』に影響しない
●ヤメても、『従業員満足』に影響しない
●ヤメても、『リスクマネジメント』に影響しない
●ヤメても、『業績』に影響しない」