※本稿は、角谷リョウ、サトウ未来『働く女子のための睡眠革命』(光文社)の一部を再編集したものです。
整腸剤で手っ取り早く腸内改善
腸内環境を改善することは、質の良い睡眠に深く関わっています。
じつは、この「腸活」にも、簡単なチートテクがあるのです。
それは「整腸剤を1日3回飲む」だけ!
非常に簡単ではありますが、腸内環境を改善する方法としては折り紙つき。なにせ、毎日飲むだけで善玉菌を腸へと送り込めるのですから。
もちろん腸内環境をよくする食事も大事ですが、最優先は「毎日無理なく続ける」こと。
もうすでに毎日じゅうぶんがんばっているあなたですから、とりあえず「飲むだけ」でいい整腸剤に頼るのもアリなのでは?
「薬を飲む」ことに抵抗を感じるかもしれませんが、整腸剤は、胃腸が不調な人にまずは処方するという医師もいるほど、効果的で安全性の高いもの。腸を刺激するわけではなく、もとから腸にある菌を成分とした薬です。
さらにいえば、近年「サプリメントの健康効果は科学的に証明されていない」という見方が大きくなってきています。
効果があやふやで高額な美容サプリを飲み続けるなら、手ごろな金額の整腸剤で腸を整えるほうが、よほど合理的ではないでしょうか。1カ月分で1000円程度と、家計にもやさしい価格で手に入りますよ。
くだものや肉類はセロトニンを増やす
市販の整腸剤には、菌種(乳酸菌・ビフィズス菌・酪酸菌)やその配合の異なる、さまざまな商品があります。
とりわけおすすめは「酪酸菌(宮入菌)」入り。腸内を弱酸性にする酪酸をつくり出すことは、この酪酸菌にしかできません。悪玉菌を抑え、善玉菌がすみやすい環境をつくるのに役立つのが酪酸菌なのです。エラい!
整腸剤は便秘薬や下痢止めとは別ものですから、選ぶ際は間違えないようご注意くださいね。少なくとも1カ月は続けて、腸の調子をチェックしてみましょう。
ところで、20代のころと体型が変わってきたことを気にして、くだものや肉類を制限していませんか?
もしもそうなら、睡眠のためには間違いなく「もったいない」!
なぜならくだものや肉には、食べるだけで“セロトニンを増やす”とされる食材が含まれているからです。特にセロトニンの材料となる「トリプトファン」や、セロトニンがつくられるのを助ける「ビタミンB6」は、積極的にとっていきたいですね。