ひと仕事終えて趣味を楽しむ

こうして2年目、3年目のビザを手に入れれば、「ワーホリ1年でおしまい」ということはない。のんびりとシドニーのカフェで働き、ひと仕事終えて趣味のサーフィンを楽しむ、なんてことも可能(実際に、シドニーはすぐ近くにビーチがある)。

いろいろな国から集まって来る英語を学びたい人たちのコミュニティに加わり、世界中に友達をつくる人もいる。

また、日本人が集まる大規模なイベントに参加して、オーストラリアにいながら日本人の友達をたくさんつくってしまう人も。

ボンダイ・ビーチ
写真=iStock.com/RugliG
※写真はイメージです

ワーホリで世界視野に…

さらには、シドニーでアルバイトをがんばってから、オーストラリアの世界遺産を毎月、旅するという人もいる。ケアンズのグレートバリアリーフ、カカドゥ国立公園、ウルルと現地では呼ばれるエアーズ・ロック、パースのシャーク・ベイ……。

ワーホリの総仕上げで、ダーウィン、ゴールドコースト、メルボルン、ブリスベン、アデレード、パースなど、1カ月かけてオーストラリアを周遊することを楽しみにする人も。中には車で周遊する、自転車で周遊する、という人もいる。

ワーホリで出会った友人たちを訪ねて、ワーホリ後は中南米を巡りたい、ヨーロッパを巡りたいという人もいた。海外で過ごせば、そんな壮大な考えも、そう遠くにあるものではなくなるようである。

上阪 徹(うえさか・とおる)
ブックライター

1966年兵庫県生まれ。89年早稲田大学商学部卒。ワールド、リクルート・グループなどを経て、94年よりフリーランスとして独立。雑誌や書籍、Webメディアなどで執筆やインタビューを手がける。著者に代わって本を書くブックライターとして、担当した書籍は100冊超。携わった書籍の累計売上は200万部を超える。著書に『マインド・リセット』(三笠書房)、『10倍速く書ける 超スピード文章術』(ダイヤモンド社)、『JALの心づかい』(河出書房新社)、『成城石井はなぜ安くないのに選ばれるのか?』(あさ出版)など多数。またインタビュー集に、累計40万部を突破した『プロ論。』シリーズ(徳間書店)などがある。ブックライターを育てる「上阪徹のブックライター塾」を主宰。