今のままで「愛される価値がある」ということ

「自分はすでに愛されている」と認識することで、S子さんの世界は変わった。

「愛されたいと思ってがんばっていた自分を、今は愛おしく思えます」

その言葉からは、今の自分だけでなく、過去の自分のことも認められるようになったことがうかがえた。

その1年後、S子さんは結婚相談所で紹介された男性と入籍をした。

手をつないでビーチを歩くカップル
写真=iStock.com/paylessimages
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婚活で「いい人と出会えない」と思っている人のなかには、S子さんのようにみずから「いい人」を遠ざけているケースがある。自分の「意識」が変わると、出会う相手も変わっていく。

「自分は努力しなければ愛されない」と思い込んでいる人の多くが、責任感のある努力家だ。

これまで、責任感を持ってがんばってきた自分を認めてあげてほしい。そして、「自分は、今のままでじゅうぶん愛されている」「愛される価値がある」と自分に言い聞かせてあげてほしい。

伊藤 友美(いとう・ともみ)
アラフォー・アラフィフ専門婚活カウンセラー

1970年生まれ、東京在住。約9年間の婚活中には、条件を下げたり、妥協を重ねることで「婚活ウツ」を発症。そこから研究を重ね、数々のワークを生み出し、実践。39歳から再開した婚活では、出会いから2カ月でプロポーズに至るスピード婚を果たす。自身の経験を通じて構築した〈最短最速で理想通りの男性と結婚する方法〉を伝える「3ヶ月で全員婚活卒業!婚活塾」は全国から参加の受講生で毎回即満席となる。受講生の成婚年齢は40代が一番多く、平均44歳。50代の成婚者も少なくない。結婚相談所Lulu Spacesの代表も務める。近著は『結局、理想を下げないひとが選ばれる』(フォレスト出版)。