食事中に箸を持ったままの人は太りやすい

ここでひとつ質問です。あなたは、食事中、箸置きに箸を置くことはありますか。

それとも、食べはじめたら食べ終わるそのときまで箸を手にしたままでしょうか。

食事中に手にした箸を持ったままの人は、実は太りやすい傾向にあります。実際、太っている人と食事をすると、手から箸を一瞬たりとも離さず、一気に食べてしまうことが少なくありません。当然、早食いやドカ食いになりがちです。

ついつい食べすぎてしまいがちで、なかなかやせられない人は、食事の時間が短いことが多く、満腹中枢が満腹サインを出す前にどんどん食べてしまいます。満腹感が得られないうちに食事が終わってしまうため、おかわりをしたり、食後もだらだらと間食をしたりしてしまうのです。

そこで、こうした傾向がある方にぜひ試していただきたいのが、食事の途中で何度か箸を置く習慣です。

森由香子著『ダイエットしたい人のやせるキッチン』(青春出版社)
森由香子『ダイエットしたい人のやせるキッチン』(青春出版社)

できれば、ひと口食べたら噛み終わるまでの間、箸を箸置きに置いておきましょう。

自然と食事の時間が長くなり、満腹感も得やすくなって、食事量も減っていきます。

ひと口ごとに箸を置くのが難しければ、最初は、食事中に最低1回置いてみるだけでもいいです。今まで食事中は空腹を満たすことで頭がいっぱいになっていた人は、箸を置いてみると、自分があまり噛まずにどんどん食べ物を口に運んでいたことに気づくと思います。

ときどき箸を置いてじっくり噛んで食べれば、消化も良く、便秘防止にもなる上に、顔の筋肉の引き締めにもなるなどメリットがたくさんあります。健康のためにも、ぜひ取り入れるべき習慣です。

森 由香子(もり・ゆかこ)
管理栄養士

日本抗加齢医学会指導士。東京農業大学農学部栄養学科卒業。大妻女子大学大学院(人間文化研究科人間生活科学専攻)修士課程修了。2005年より、東京・千代田区のクリニックにて、入院・外来患者の血液検査値の改善にともなう栄養指導、食事記録の栄養分析、ダイエット指導などに従事している。また、フランス料理の三國清三シェフとともに、病院食や院内レストラン「ミクニマンスール」のメニュー開発、料理本の制作などを行う。抗加齢指導士の立場からは、“食事からのアンチエイジング”を提唱している。『おやつを食べてやせ体質に! 間食ダイエット』(文藝春秋)、『1週間「買い物リスト」ダイエット』(青春出版社)など著書多数。