マンション需要高し。戸建ては注文住宅が建売の約2倍に

現在の住まいは「持ち家」と回答した人のうち、その物件を新たに購入した人は90.3%、親などから相続した人は、8.7%だ(図表3)。購入または取得したタイプは、新築マンションが43.3%(図表2)ともっとも多い。東京都内在住、もしくは都内近郊圏の回答者が多いことも影響すると考えられる。勤務先への通勤時間との相関を見ても30分以内が35.7%、31〜60分以内が41.3%となっていることから(図表4)、通勤に便利な駅近、駅上などのマンション人気を反映しているとも言えそうだ。

一方、新築建売住宅を購入した人は11.5%。新築注文住宅を建てた人は19.5%(図表2)と大差は見られない。首都圏では実家を建て直したり、敷地内に別棟を建てたりすることもあり、注文住宅の需要につながる要因だといえそうだ。

購入または建築した際の価格は、3000万〜5000万円が41.1%ともっとも多く、次いで5001万〜8000万円が30.7%(図表5)。年齢から考えると多くの人が10〜25年前に取得していると予想されることから、現在の感覚で言えば比較的リーズナブルな価格で購入しており、都区内、特に、人気エリアであれば購入時より4割程度は価格がアップしていると推測できる。「購入時より相場が上昇。売却で残債処理を検討」「子どもが独立したので家が大きすぎる」など、家族構成が変わった人は、現在の中古住宅市場活況の波に乗り売却を検討している様子も見られた。

【図表】現在の住まいは新たに購入しましたか?
【図表】自宅から勤務先までの通勤時間は?
【図表】持ち家取得時の価格は?

現在、賃貸住宅で暮らす人で、住宅の購入を検討しているのは2割弱と少なめだ。うち、中古、建売、注文住宅を含めて戸建てを希望する人は34.6%、マンション希望者は65%とマンション人気が高い。やはりある程度年齢が上がると、集合住宅のほうが暮らしやすいと考える人が増えるのだろうか。「フルリノベーションで、自分たちらしい部屋にしたい」というように、中古マンションを希望する人はリノベ前、リノベ済みを合わせて30.6%に上る。画一的な間取りと内装よりも、その家にしかない新たな付加価値を求めている人も増えてきていることがうかがえる。かつては「夢の一戸建て」と呼ばれていたが、今や「都心のマンション」のほうが、現実的には「夢」に近いようだ。とはいえ、新築の注文住宅を希望する人も22.4%いる(図表6)。

戸建て、マンションともに、購入予算は、3001万〜5000万円が32.7%。次いで5001万〜8000万円が24.5%(図表7)。現実的な予算だが、先にも述べたように、現在都内の住宅価格は高騰中。希望金額内では、郊外もしくは、中古、または平米数と間取りを減らして検討する人が増えているのかもしれない。

【図表】購入を希望する住宅のタイプは?
【図表】希望住宅の購入予算は?