一方的にしゃべり続ける顧客にうんざり
一方的にしゃべり続ける顧客にうんざりしています。よく食事に誘われ、ご馳走してくれるのはいいのですが、毎回、長々と仕事に関係のない話をされ、ほとほと嫌になっています。話を聞くのも仕事とわかっていますが、今時こんなことあるのでしょうか――30代の会社員の方からのご相談です。
昔も今も変わることなく、実に多くの人が、取引先の人を相手に、仕事と関係のない話を延々としています。
営業のように顧客との関係を構築するのが担当業務であれば、どんな話でも徹底的に聞くのが仕事です。それがイヤとなると、顧客と直接的に接する仕事では、今後も同じ苦痛がつきまとうでしょう。
他の人が話し始めると「ふ~ん」と生返事
こういう私も相談者の方の気持ちはよくわかります。
私も受注のためなら、トコトン話を聞くタイプですが、一方的にしゃべり続ける人は、大抵の場合、相手の話に関心を示すことはなく、気持ちのよい会話は成り立たないからです。
たとえば、「先日の地震が起きたときに何をしていましたか」と尋ねると、その際の様子を詳細に話し出す人がいます。
最近この質問をして、話が長かったのは、「勤務先の高層ビルから階段で下へ降りることになったが、途中で一緒に降りていた人とはぐれた」というエピソードからはじまり、その後の移動の様子を事細かに語った人でした。
しかし、感情をたっぷり込めた様子の再現が終わり、他の人が「私は、あのとき横浜にいました」と話しはじめると、その話にはまるで関心を示さず、そっぽを向いていました。
他にも、地方から遊びに来ていた家族が、帰りの長距離バスに乗り込んでいたが、結局バスが出発しなかったという学生も、ノリノリで長い話をしましたが、やはり他の人が話し出すと、「ふ~ん」と生返事をするだけで、目の前の食べ物に集中していました。