夫婦での賢い家計管理方法は
夫婦での家計管理方法はさまざまあります。
専業主婦(夫)家庭・パート主婦(夫)家庭に多いのは「全額負担型」です。夫婦共通の財布を作らず、収入の多いほうが固定費や生活費全般をすべて負担し、おこづかいや貯蓄は各自で管理する方法です。
夫婦の収入に差がある場合は有効ですが、収入の多いほうの不満が大きくなりやすいデメリットがあります。
昔は共働き世帯よりも、専業主婦(夫)家庭・パート主婦(夫)家庭のほうが圧倒的に多かったため、この管理法になったのかもしれませんが、いまは前提となる条件がだいぶ変わりました。
多様化する夫婦の家計管理の方法
独立行政法人労働政策研究・研修機構「専業主婦世帯と共働き世帯」によれば、2022年時点では、共働き世帯が全体の7割を占めています。
弊社を訪れるお客様の相談実績では、共働き世帯に多い家計管理方法は「それぞれの財布型」です。
食費・光熱費・通信費など、支出の費目ごとに夫婦の担当を割り振り、それぞれ負担し、貯蓄は各自が行う、という方法です。自由に使えるお金が多いというメリットがありますが、一方で、相手の貯蓄の状況がわかりにくく、ムダ遣いも多くなりがちです。
家計のマネー相談には夫婦で一緒に訪れる方が多いのですが、「パワーカップル(高収入を得ている共働き夫婦)」にありがちなパターンがあります。相談の場で初めてパートナーの貯蓄状況を知り、しかも、互いの貯蓄金額が思った以上に少ないことに驚く、というものです。