お金持ちが好んで使う3つの家計簿アプリとは

お金持ちも家計簿アプリを積極的に活用しています。使っている家計簿アプリは「Money Forward ME」や「Zaim」が多いようです。いずれも銀行口座や証券会社の口座と連携できるので、お金の出入りを把握するだけでなく、資産の時価もチェックできるので便利です。

また、「Zaim」には、サブスクの契約を管理できる「定額サービスチェッカー」があります。最近は、ネットフリックスやアマゾンプライムなどサブスク型のサービスが増えています。解約するまで支払いが続くわけですが、使わなくなってもそのままにしてしまうケースが少なくありません。その点、「定額サービスチェッカー」は何にいくら使っているかを常に認識できるので、解約のし忘れがなくなります。

また、お金持ちには「マネーツリー」を使っている人も少なからずいます。理由はわかりませんが、所得が高く金融資産をたくさん持っている人の中にはマネーツリーのファンが一定数いるようです。

お金がたまらない人の大半は家計簿も家計簿アプリも利用していません。これでは体重計に乗らずにダイエットをしようとしているようなものです。資産形成はいくら使ったのか記録することから始まるのです。家計簿アプリは自動で支出を記録してくれますが、効果的に利用するには前述のように生活をキャッシュレス化する必要があります。

ただし、キャッシュレス化することで、お金を使い過ぎてしまう人も少なからずいます。それであれば現金を利用すべきですが、その場合は「おカネレコ」という電卓のような家計簿アプリが便利でしょう。

キャッシュレス化を進めている人には豊かな人が多い

普通の会社員で家計簿をつけている人は少数派です。家計相談をしている感覚的には、家計簿をつけ続けている人は4人に1人くらいではないでしょうか。日本でも徐々にキャッシュレス化が進んではいますが、クレジットカードなどと現金を併用している人が大半です。

いまの日本でほとんどの支出をキャッシュレス化するには、それなりの努力が必要になります。経済的に豊かな人には、それを乗り越えて支出の9割以上をキャッシュレス化している人たちが多いのは確かです。

お金持ちを目指すなら、家計簿アプリを利用して支出を把握するところから始めてみてはどうでしょうか。

藤川 太(ふじかわ・ふとし)
ファイナンシャルプランナー

生活デザイン代表取締役社長。自動車会社で燃料電池自動車の研究に携わった後、FPに転身。家計の個人相談の普及を目指して2001年に設立した「家計の見直し相談センター」では、すでに3万世帯を超える家計診断を行っている。家計管理、生命保険、資産運用など幅広い分野に精通。『やっぱりサラリーマンは2度破産する』など著書多数。 生活デザイン株式会社 オフィシャルサイト