マイナス思考や罪悪感を抱きやすい人が、その心持ちを変えるのは難しいことだ。だが、うつ病を克服した経験のある精神科医の平光源さんは「呼吸をコントロールすれば、感情もコントロールできる。すぐには難しくても、体を変えることで、やがて思考を変えることができる」という――。

※本稿は、平光源『頑張れないんじゃなくて、頑張りすぎただけ』(サンマーク出版)の一部を再編集したものです。

緑のぼやけた背景と砂時計
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かつて大ブームになった呼吸体操法

私が20歳の浪人中から続けていることの1つに、「肥田式強健術」というものがあります。肥田春充という天才が第二次世界大戦以前につくり、日本中でブームになった呼吸体操法です。

1902年には当時の郡是製絲、現在のグンゼ株式会社の体育として全社でも取り入れられました。

著書の中で肥田先生は、

「恐怖の感情が生じそうな時に、横隔膜を押し下げると、心臓が少しも圧迫されないので、恐怖の感情が全く生じない」

と書かれています。

やり方としては、上半身を全体的にリラックスさせ、下半身に力をこめます。

これは、『鬼滅の刃』の主人公・炭治郎の全集中の呼吸にも似た呼吸法で、これを行うととても落ち着いて不思議と不安がなくなります。

ここで大切なことは、姿勢と呼吸により、感情がコントロールできてしまうということです。

みなさんは、感情に振り回されてしまうことはありませんか?