片づかない家は、なぜ片づかないのか。お片づけ習慣化コンサルタントの西崎彩智さんは「なかなか片づかない家には大掃除のときに必ず出てくるものが3つあります。そしてその3つがあると、片づかないだけでなくお金も貯まらないんです」という――。
空のペットボトルを洗浄
写真=iStock.com/Toru Kimura
※写真はイメージです

冷凍庫から化石が…

片づかない家のベランダや玄関を掃除すると、枯れ果てたプランターが、いくつも出てきます。そして飲みかけや空の「ペットボトル」が、家のいろいろなところに置いてあります。さらに玄関の入り口には、数えきれないほどの「ビニール傘」があります。

この3つのアイテムがある家は片づかないし、お金も貯まりません。

さらに片づかない人の家は、たいてい冷蔵庫の中がぐちゃぐちゃ。大掃除のときには、必ず冷蔵庫から、いつ作ったのかわからないおかず、いつ冷凍したかわからないお肉などの「化石」が見つかります。「冷凍していれば大丈夫」と、冷凍庫に入れたものが化石化して、年末の大掃除で発掘されるというわけですね。

片づかない人は見通しを立てられない

そもそもなぜ片づけが苦手な人は、これら3つのものが溜まってしまったり、冷蔵庫がぐちゃぐちゃだったりするのでしょうか。こういった人には二つの共通点があります。

一つ目の共通点は「見通しを立てるのが苦手」ということ。

たとえばプランターを買うときは「花のある生活をしよう」という夢を描いています。でも結局は、その余裕がなくて育てられない。育てられないなら最初から置かなければいいのに、つい買ってしまう。

枯れたら枯れたで、なぜ枯れたのかなと管理ができない自分をいったん受け入れたほうがよいのですが、なかなか受け入れることもできない。諦められないなら、どうやって管理ができるか考えてほしいところですが、その見通しを立てることが難しいのです。

私自身、専業主婦時代は時間がたくさんあったので、ベランダにプランターをいっぱい置いていましたが、仕事を始めてからはやめました。毎日、花に水をあげる時間もないし、今の自分には無理なんだなって。また子どもが小さいときは、室内に観葉植物を置くと倒されることがあったので置きませんでした。でも子どもが独立した今は、室内に観葉植物を置いています。

手がかけられなくて枯れたものを置くより、今の生活の範囲でできることをする。造花もいいですし、切り花を買ってくるのもいいと思います。