じんわりひと言 ガツンと一発! 忘れられないあの上司の「叱り方」名言集

(プレジデント ウーマン編集部)

ビジネスの世界に飛び込んではやウン年。時に落ち込むほどの大失敗をしたこともあっただろう。そんなとき、あの上司がかけてくれた言葉に助けられ……。アンケートに寄せられた上司の「叱り方」名言集を大公開!

心にじんわり染みたひと言
「あなたともあろう人が……」
「平生ではもっとできるはずなのに」という意味合いのこの言葉をかけられたとき、上司への反感は感じず、ただただ反省の気持ちになった。(金融・30代)
「君の責任じゃない。これは上司の私の責任だ」
部下の失敗は、すべて上司の責任だというスタンス。だからこそ、上司に迷惑をかけないよう、細心の注意を払って業務を進められる。(IT・30代)
「仕事は社会とつながっている」
俺が1人で仕事を回している、と少々てんぐになっていた時期の上司からのひと言。それからは周囲との協調を心がけた。(マスコミ・40代)
「あなたから“無理です”の言葉は聞きたくなかった。私は絶対に言わないようにしています」
「こんなの無理です」と言った私に、上司のひと言。確かに上司から聞いたことがない。だからこそ周囲からの信頼があつい。(金融・20代)
「自分の子どもだったら、どう叱る?」
ミスした新人を感情任せに怒鳴りつけた後、上司に言われたひと言。大いに反省し、それからは、ひと呼吸置いて叱るようにしている。(アパレル・40代)
「反省とは、落ち込む姿ではなく、真っ先の謝罪と、何がミスの原因かを明確にし、今後の対策まで出すことをいう」
入社5年目、大口取引先へのミス発覚。「辞めたい」と考えていたときの上司の言葉。逃げることばかり考えていた自分を大いに反省した。(商社・40代)
「やってみせ、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば、人は動かじ」
若き頃、上司に言われてびっくりした言葉。調べてみたら山本五十六の名言でしたが、なるほどなと思い、今でも実践している。(保険・50代)
心にガツンと響いた一発!
「おまえは手を抜いている!」
後輩の業務実績と比較してのひと言。目が覚めて、それからは奮起した。(商社・30代)
ガツンと怒られた後、「時間ある?食事に行こう」
ものすごく怒られた後、間を空けて聞かれた。上司の人間的やさしさが染みた。(電機・30代)
「編集の仕事は、飛行機の操縦だと思え。ひとつ間違えば奈落の底だ」
編集者になりたての私に上司のひと言。小さなミスが大事になるのを目の当たりにするたび、あらためて肝に銘じている。(出版・40代)
「あなただから少々キツいことを言うのです」
なぜ自分にだけ厳しいのかと聞いたときのひと言。私に期待してのことだと知り、それから奮起している。(人材・20代)
「アホ! ボケ! カス!」
10年前に営業で大失敗。今ならパワハラとされがちだが、この人は本気だと感じ、しっかりやらねばと身が引き締まった。(精密・40代)

まとめ

数々の上司たちの名言、いかがだっただろうか。誰の心にもきっと染み入る名言があるはず。今度はあなた自身の言葉を部下に渡そう!

構成=モトカワマリコ、戌亥真美 イラスト=尾崎仁美

大岩 俊之(おおいわ・としゆき)
ロールジョブ代表

研修講師、コンサルタント。メーカーや商社など4社でトップ営業の実績をもつ。能力開発、営業、コミュニケーション、コーチングなどの研修講師として1万人以上に指導。著書に『部下を動かす! 超一流の伝え方・三流の伝え方』(さくら舎)など。