エレガントな「叱り方」レッスン
パワハラを回避し、部下を動かす叱り方にはコツがある。ついついやりがちな「ダメな叱り方」をチェック&ブラッシュアップ。言いたいことは同じでも、エレガントな言葉選びで、指示待ちで動かなかった部下の仕事ぶりが変わる。
「叱る」は指示ではなくコーチングのひとつ
パワハラにならず伝えるべきことは伝え、むしろ叱られた部下がやる気になる。ここで紹介した8つの例にあるようなエレガントな叱り方の根幹にあるのは、組織をフラットに捉える横の関係を重視したマネジメントの考え方です。トップダウンのピラミッド型では、リーダーの意見がもっとも尊重されますが、フラットな組織では一人一人の価値が上がり、誰もが自由に発言できる場や、自立的に仕事をする機会が求められます。
上司の役割は、各自が実力を発揮できるようにサポートすること。上司が部下を「叱る」目的も、一方的に自分の意見に従わせるのではなく、部下がそれぞれの仕事を進めて成果を出せるように、助言しつつ育てるコーチングの一環だと捉えることで、おのずと部下の主体性を尊重した伝え方になるのです。