数字はただ書けばいいわけではない

「一目で不採用」とまではいかないまでも、「ひととおり目を通したが、よくわからない」「つかみどころがない」という応募書類は早々に「不採用」と判断されてしまいます。

採用担当者が職務経歴書を読み終えたとき、「こんなことをしてきた人なんだ」だけで終わらず、「これができる人なんだ」「この経験・スキルを当社で生かしてくれそうだ」と思えるように書くことが大切です。つまり、所属部署・担当業務をただ羅列するだけでなく、成果・実績、そして成果を挙げられた理由や工夫なども記載しておくと伝わりやすくなります。

特に意識していただきたいのが「数字」の書き方です。

応募書類作成マニュアルなどには、よく「成果や実績はなるべく数字を記載する」と書かれています。これはそのとおりなのですが、「意味のない数字」を書く人も多いのです。

例えば、営業職であれば売り上げの数字を記載することが多いのですが、同じ商材を扱う企業でないかぎり、その数字の意味や価値は判断できません。中には、「年々下がっている売り上げの数字」を書いている人も。これではアピールにはなりませんよね。

成果の数字は「アピール材料」となる場合に記載しましょう。例えば「対前年比アップ」「支社内で上位」などです。そうすれば、「これをどのようにして達成したのかを聞きたい」と、面接へ進める可能性が高まります。

写真で不採用になることも

書類選考は通過できたものの、面接でピンチを招くこともあります。最近、企業に採用候補者をご紹介すると、面接後にこんなことを言われるケースが増えました。

「応募書類の写真と本人が違いすぎますよ!」

壁一面に貼られたスナップ写真
写真=iStock.com/filadendron
※写真はイメージです