履歴書写真の“盛りすぎ”に注意

これは特に女性の応募者に多いケースです。「写真は本人より10歳は若く見える」「“盛りすぎ”なのではないか」――採用担当者からは、こんな声がよく寄せられます。そして、実はそれが理由で採用を見送られることも多いのです。

もちろん、ご本人のビジュアルが問題で不採用になるわけではありません。「自分を良く見せようとして偽るような人なのか」というネガティブな印象を持たれ、「一緒に働きたいと思えない」と、気持ちが冷めてしまうのです。

その写真を使ったご本人には「偽ろう」とか「盛ろう」という意識はないと思います。何年か前に撮影してSNSのプロフィールに掲載している写真をそのまま使っている、あるいは、インスタ用の写真をアプリで加工する習慣が付いているのでしょう。いずれにしても、自分はそれらの写真を見慣れているので、第三者が抱く印象とのギャップを認識していないのかもしれません。

こうした実情に、多くの女性は気付いていません。

応募書類に添える写真は、「面接で会ったときに大きなギャップを抱かせない」ことを意識して撮影しましょう。

また、「職務経歴の盛りすぎ」にも要注意です。例えば、サポート程度で少し携わったプロジェクトを、いかにもメインで担当したように書いてしまったりすると、面接で深く突っ込まれたときに言葉に詰まってしまいます。企業側は期待とのギャップを感じ、やはり採用を見送ることになります。

応募書類では、「面接でここを突っ込んで聞いてほしい」と思う強みを強調して書くようにしましょう。

構成=青木典子

森本 千賀子(もりもと・ちかこ)
morich 代表取締役 兼 オールラウンダーエージェント

1970年生まれ。93年リクルート人材センター(現リクルート)入社。2017年morich設立、CxOレイヤーの採用支援を中心に、企業の課題解決に向けたソリューションを幅広く提案。NPO理事や社外取締役・顧問等も務め、パラレルキャリアを体現した多様な働き方を実践。NHK「プロフェッショナル~仕事の流儀~」出演。日経オンライン等のWeb連載のほか『本気の転職』等著書多数。2022年2月、日経新聞夕刊「人間発見」の連載にも取り上げられる。二男の母。