嫌われ慣れることが大事

仕事以外の悩みで多かったのは、人間関係ですね。

ある学生は、人に流されやすく、自分の意見を主張したり、感情を表に出すことができないと悩んでいました。それはたぶん、伝えるのが苦手なんじゃなくて、言った後に反発されたり嫌われたりするのがいやだという話だと思うんですよね。伝え方のうまい・下手はあんまり関係ないんですよ。それを言いたいかどうかという、モチベーションの問題なので。嫌われても言いたいことを言う気持ちがあるのか、黙っていようと思うかです。でも、口に出してみると思っていたほど嫌われないので、言ってみたほうが実は世の中楽ということに気づくと思います。

しがらみ抜きの友人関係

また、ある大学1年生からは「友達ができない」という相談がありましたが、大学の外に仲の良い人がいるのであれば、大学で無理して友達をつくる必要はないと思います。

ただ、社会人になってからできる友達って、基本的にはその社会的なポジションや損得を踏まえた上でつくられる友人関係であることが多いです。お互いがどこの会社にいるとか、どういう肩書であるとかには無関係に友達をつくれるのは、大学時代が最後じゃないですかね。

学食で食事する大学生のグループ
写真=iStock.com/mbbirdy
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社会的地位でつながっていく関係しかないと、年を取れば取るほど、つらくなるらしいので、早めに結婚して子どもができて親戚も多ければいいんですけど、そうじゃない場合はやっぱり大学生のうちに友達をつくっておいたほうがいいんじゃないかなあと思います。必須ではないですけど。

ひろゆきさんの結婚観

女子学生の方からは学生結婚についても聞かれましたが、日本の場合は積極的にはお勧めはしないですね。女性がキャリアをつくるのが難しくなってしまうからです。日本の場合だと、新卒で子どもが0歳とか1歳で就活しても、受かる人ってほぼいないと思うんですよね。他の国であれば、別に子どもがいようがいまいが普通に働いてます、という女性はざらにいるので、もしそうなった時は外国へ行ってください。

あ、僕ですか? 結婚して幸せかというと、結婚する前から7年ぐらい一緒に生活していたので、特に何も変わっていないですね。

もともと結婚は好きにすればいいと考える派閥だったんです。どうでもいいがゆえに結婚はしたくないという人もいますが、僕はどうでもいいがゆえに結婚してもしなくても良い派です。フランスに来る時に配偶者ビザのほうが取りやすいというのがあったので、書類上結婚というかたちにしただけなので、あんまり変わっていないですよ。