参院選が間近に迫っている。Z世代の若者たちは、今回の選挙のどこに関心を寄せているのか。若者研究の第一人者である芝浦工業大学教授の原田曜平さんが大学生の座談会を開催。彼らの本音を聞き出した――。
乙武洋匡氏 参院選政策発表イベント
写真=スポーツニッポン新聞社/時事通信フォト
〈乙武洋匡氏 参院選政策発表イベント〉2022年6月19日、初めて政策を発表をした後、写真撮影をする乙武洋匡氏(中央左)とゲストの西村博之氏。
【座談会参加者】
田中(仮名)/慶應義塾大学4年生
佐藤(仮名)/法政大学1年生
斉藤(仮名)/慶應義塾大学3年生
井上(仮名)/慶應義塾大学4年生
鈴木(仮名)/慶應義塾大学2年生
後藤(仮名)/東京理科大学3年生
梅田(仮名)/日本大学3年生

総裁選ほどの盛り上がりは見られず

【原田】参院選挙が間近に迫っていますが、皆の周りではどれくらい話題になっていますか? 昨年の自民党総裁選挙は、若者の間でかなり話題になっていたようですが、今回も盛り上がっていますか?

【田中】定期的に政治の話をするような意識高い系コミュニティーーにいますが、あまり盛り上がっていません。昨年の総裁選では、総理も変わるなど規模が大きかったため、投票はできないけど、お酒を飲みながらみんなで誰を応援したいか話したり、誰が当選しそうか予想したりして盛り上がっていました。しかし、今回は話題にすら出ないことが多いです。

【佐藤】自分もそんなに盛り上がっているとは感じていません。前回の選挙(衆院選)は、自分たちが初めて投票権を持った選挙だったため、周りでも関心を持っている人が多かったです。インスタグラムでサイトや投票の有無を共有して、お互いに投票を促しあっていました。しかし、今回は周りで関心を持っている人が少ないですね。それから、これは以前からある問題ですが、住民票を実家に置いているために投票しにくい人が多かったりであまり話に出てこないです。

投票
写真=iStock.com/bizoo_n
※写真はイメージです

【井上】私も比較的社会問題に対する関心の高いコミュニティーに属していますが、今までの選挙と変わらない印象です。自分で選挙のことについて調べて、SNS上で「投票行こうね」というアピールをしている人は相変わらずいます。特に、最近は自分の意見に最も近い政党とマッチングできるサイト(「投票マッチング2022参議院選挙」)があるので、選挙への関心の高さをシェアしやすくなりましたが、意識高い系の間で止まっている印象です。

【梅田】私は、盛り上がっていると思っています。現在SNSを中心にひろゆきさんが若者の間で人気ですが、乙武さんの応援演説にひろゆきさんが来ていたことがあって、その街頭演説を周りがインスタグラムに載せていました。また、TikTokでは、後藤輝樹さんの『笑ゥせぇるすまん』の音源が流行ってたりもします。