高年齢雇用継続給付の給付額計算方法

高年齢雇用継続給付の給付額は、賃金の低下率によって変わります。賃金の低下率は「60歳以降の賃金÷60歳到達時の賃金×100」で計算します。賃金の低下率を算出したら、給付額の一覧表(図表2)から支給率を確認します。その支給率を60歳以降の賃金にかけることで、支給額がわかります。

たとえば、60歳到達時の給料が30万円で、再雇用後の給料が21万円になった場合、賃金の低下率は21万円÷30万円×100=70%です。一覧表より、賃金の低下率が70%の場合の支給率は4.67%。再雇用後の給料21万円に4.67%をかけると、9807円となります。この金額が65歳に到達する月まで受け取れることがわかります。

また、高年齢雇用継続基本給付金には賃金の上限額と支給の下限額があります。2021年8月以降の場合、賃金が36万584円以上だと高年齢雇用継続基本給付は受け取れません。また、高年齢雇用継続基本給付の給付額が2061円を超えない場合も支給されません。この金額は毎年8月に更新され、前後します。

なお、高年齢雇用継続基本給付金は2025年度に60歳に到達する方から給付率が半減し、2030年度以降に60歳に到達する1970年生まれの方からは廃止される予定です。