公開質問で上司を牽制する
そんな時、一人で抱え込まずに依頼の負荷を軽減するための良い方法があります。
それは、職場やメールでも手段はどちらでもいいのですが、他の誰かが目にする公の場で、深掘りに必要な前提情報について、依頼主である上司に十分な質問をすることです。
例えば、依頼のそもそもの目的やゴール、実現のための段取りや体制、期限、注意点など、その場で可能な限り問うてみます。
本当に浅はかな思いつきであれば、答えに窮することで上司が自分でそれに気づいてくれる可能性が生まれますし、仮にまともな答えが返ってくればそれはそれで部下の後の作業が楽になるはずです。そういった質問を繰り返していくうちに、それが牽制となって、少なくとも曖昧な依頼は減っていくでしょう。
もちろん中には、部下の成長を思ってあえて多くを語らず依頼してくる上司もいるので、その場合はその意図を汲み取って、失敗上等の気持ちで自分の成長へとつなげていきましょう。
また今回のビジネスマウンティングの話は、職場の上司をテーマにしましたが、社外の取引先などにも応用できるところもあるので、良かったら試してみてください。
外資系コンサルティング会社を経て謎解き企画会社『クロネコキューブ』を設立。700にもおよぶパソコン時短ワザを集めてマニュアル化している。著書に『爆速パソコン仕事術』(ソシム)『結果もスピードも手に入る 神速スマホ仕事術』(すばる舎)『やりたいことを全部やれる人の仕事術』(PHP研究所)『やめるだけで成果が上がる仕事のムダとり図鑑』(かんき出版)『ビジネスマナーと仕事の基本 ゆる図鑑』(監修)(宝島社)ほか。