志望動機につなげて答える

④そんなに活躍しているのに辞める必要があるのですか?

例えば、一流企業の重要なポジションで活躍し、高収入を得ているような方が転職活動をすると、「恵まれているはずなのに、どんな問題があるんだろう」と疑念を抱かれ、このように聞かれることがあります。

こんな答え方はNG

向上心が強い方は「もう学べることがない」「マンネリ化して刺激がない」などと語りがちですが、相手企業には「うちの会社に来ても満足できないのでは」と思われる可能性があります。

納得されやすい答え方のポイント

「自分がやりたいこと」「将来目指したい姿」=「WILL」(意思)が、前の会社では実現できないことを伝え、応募企業でなら実現可能性がある……と、「志望動機」へつなげましょう。恵まれた環境から飛び出してチャレンジする意欲、成長への意欲は好意的に受け止められるものです。

【回答例】

「○○の分野に興味を持ち、経験を積んでいきたいと思ったのですが、前の会社では異動がかないません。御社であれば、△△の経験を生かしつつ、○○にチャレンジできると考えて志望しました」

⑤当社のほかにも応募していますか?

他社の選考状況を聞かれるほか、「当社は第1志望ですか?」「当社が内定を出したら入社していただけますか?」といった質問も、答えに詰まりがちですよね。

こんな答え方はNG

その会社が第1志望ではないのに「第1志望です」と答えたり、入社意欲を示したりするのはNGです。企業側があなたの入社を確信して他の応募者を断ったら、あなたが入社を辞退した場合に一から採用活動をやり直さなければならず、迷惑をかけることになります。

また、複数企業を比較検討するのは当たり前のことですから、「御社しか受けていません」と答えると、転職への本気度を疑われるかもしれません。

なお、併願先企業名は聞かれても答えないほうがいいでしょう。その企業について真偽がわからない噂や情報を吹き込まれ、迷ってしまう場合もありますから。

納得されやすい答え方のポイント

入社意欲を見せつつ、意思を固めているわけではないということを伝えるには「第1志望群」という表現が便利。相手企業に魅力を感じつつも、まだ比較検討の段階である旨を伝えましょう。

【回答例】

「何社かに応募しており、これから面接を受ける企業もあります。ですのでまだ比較検討中ですが、御社の○○という事業理念と社風にはとても魅力を感じており、御社は第1志望群です」